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菅原透図(無銘・赤坂)

商品番号:TB-019

鐔 江戸中期 保存刀装具 桐箱入

55,000円

丸形 鉄槌目地 地透 毛彫 丸耳 両櫃孔

縦:7.55cm 横:7.41cm

切羽台厚さ:約0.51cm 耳際厚さ:約0.50cm 重さ:87.82g

菅原という画題は、延享三年に浄瑠璃の作者・竹田出雲が自分に三つ子が生まれたことから、梅、松、桜という菅原道真が愛した三本の木にからめて創作した、梅王丸・松王丸・桜丸という三つ子を主役とする「菅原伝授習鑑」の話からきているものです。詳しいストーリーはセルフサービスということで・・・ちなみにこの話は延享三年に発表されていますから、この画題の小道具はみな江戸中期の1744年以降の作となるはずで、江戸前期とかの作を見かけたら要注意です。

いい錆状態です。色合いも良いです。鉄味はよしとして、彫口はというとやっぱり無銘なだけあって、在銘作よりは弱く曖昧な感じがします。特に花の輪郭はもう少し浮き出るような感じが欲しかったなと。この画題は赤坂の在銘で時忠や忠則に作例がありますが、花の彫口がやっぱり上手です(桜は陰陽にしている)。画題のデザインは三種の配置が違えど、どれもがほぼ同じ構図。本作は桜が刃方側に配されていて、重心が少し下に感じますが、刃方側の空きは悪くはありません。どのみち本歌の写物には違いありませんが、これはこれであり・・・なにせデザインは好みですから。

時代は状態からいって江戸中期はありそうな感じですが、江戸後期に差し掛かるあたりといったら逃げでしょうか? 鑑定書には時代は書かれていませんので、自分で勝手に推測してくださいということでご容赦を(本心は幕末前の江戸後期頃なんですが全く自信はありません)。極は画題と作域も含めて赤坂以外には極められないでしょうね。無銘ですから赤坂一門の門人・弟子筋とみるのが妥当です。この辺の極が無銘の一番厄介なところ。もしご教示いただける方がおられれば、「質問する」から遠慮なく指摘してください(実見しないと判らないと・・・ごもっともです)。