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花頭抱茗荷雁金透図(無銘・京透・江戸時代)

商品番号:TB-020

鐔 江戸後期 保存刀装具 桐箱入

60,000円

菊花形 鉄地 地透 毛彫 角耳小肉 両櫃孔

縦:8.30cm 横:8.28cm

切羽台厚さ:約0.48cm 耳際厚さ:約0.44cm 重さ:83.52g

日刀保様の鑑定書とは言え、何とももどかしい限りです。江戸時代と書いてくれたのは良いのですが、江戸時代は約250年もあるのです。せめて初期なのか中期なのか後期なのかが知りたいところ。この区分けがいかに重要かが判っているはずですが、書かないということは安全対策・・・私はそれを理解しながらも憮然とした気持ちになります。しょうがありません、勝手に時代を妄想しちゃいます。本鐔は江戸中期か後期のどっちか・・・って曖昧すぎますか?

姿や風合いは京透なんでしょう。鍛もそうなんでしょう。反論する材料は何も持っていませんから鵜呑みにします。本鐔はかなり大型ですが大きさはあてになりません。一般的に大振りな鐔が良い(好まれる)とされる風潮がありますが、品質には関係なく趣向の問題です。気付いた点といえば、透にした縁がやや角張っていることで、江戸初期などの古さはないとみています。鉄骨も耳が菊花形なので判別しにくくなんとも言えません。あとは毛彫の状態ですが抱茗荷の部分はそれなりに擦れがあるように見えます。しかし花頭部分の彫は深く明瞭です。時代はやはり江戸後期でしょうか・・・幕末とは言いませんが、良くて江戸中期と後期の端境あたり・・・私もかなりアバウトです。こりゃー他人のことをあれこれ言えませんね(反省します)。

作域は結構アバウトな造込。よく見れば左右上下のシンメトリーのデザインですが、対角線上に比べるとかなりズレたりして精密さはありません。う〜ん、手作業による素朴でヘタウマ的な手作り感を感じます。ちょっと好印象・・・繊細で優雅な京透をお好きな方には、ちょっとゴツく感じるかもしれません。あ、デザインで一つだけ変化しているところがあります。笄櫃孔と抱茗荷が繋がった根元部分にちょっとした切れ込みを施しています。面白いですね、左右はシンメトリーではなかったのです。細かいことを言うなって? 確かにそうですね。これはおそらく笄櫃孔と小柄櫃孔を区別するための所作。おのずと表裏の区別もつくことになります。ま。どっちでも変わらない気もしますが、これが鐔工のこだわりだったのかもしれません。