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布袋唐子図(無銘)

商品番号:TB-056

鐔 江戸後期 桐箱入

20,000円

竪丸形 山銅石目地 片切彫 角耳小肉 銀素銅色絵 両櫃孔

縦:6.98cm 横:6.20cm

切羽台厚さ:約0.42cm 耳際厚さ:約0.37cm 重さ:110.73g

中国の故事として定番の布袋唐子を画題とした本作。精鍛された鉄地、あるいは四分一と見紛う色合いをしています。地金は山銅だと思われますが、素銅かもしれません。地肌は微細な石目地、磨地としても良いくらいの細かさです。もしかして地を覆う錆がそう見せているのかもしれません。マットな感じの風合いは高級感ある印象に映り、なんとも不思議です。

その平地に布袋と唐子を彫り上げた片切彫、上手いです。大胆さと繊細さを使い分けた彫口は、本作が無銘なのが不思議なくらい。温和で怠惰的な風態、そして子供好きの布袋さまが唐子と打ち解けている光景が伝わってくるようです。寄りかかっている松の木、裏面に描かれた草むらと遠望の山、空間の取り方も悪くありません。

造はなだらかな碁石形、中心櫃孔に穿った責鑚は星や花のようなギザギザで特徴ある形状をしています。これで流派を極めることができるのかわかりませんが、画題の構図や風合いからは何となく水戸金工のような気がします。そう思えば裏面の山は、もしかして筑波山? 山の稜線の形状は似てますかね? 地元の方はどう思われるでしょうか。 あ、別に地元の方にアピールしているわけではありません(フッフッフ・・・)。