HOME
kogai symbol

茄子図(無銘・伝宗乗)

商品番号:KG-004

笄 室町後期 第22回重要小道具 専用桐箱入(寒山箱書)

1,100,000円

赤銅七子地 高彫 据紋 ウットリ色絵 金銀露象嵌 蕨手金 

長さ:21.8cm 幅:1.35cm 高さ(紋部最大):0.54cm 重さ:43.25g

古笄です。金のウットリ色絵が華やかです。一部剥がれた金板の様が古雅な印象を与え、高級な上手作とはこういうものですと言わんばかりの存在感を醸し出しています。もちろん、それだけ価値ある証明として、本笄は重要小道具として指定を受けています。とはいえ、重い紙がついているからといって依怙贔屓の紹介はいたしません。

姿は定寸より長め、幅も広めで古笄らしい体配をしています。厚みも江戸期の薄い造込ではありません。ふっくらと丸味を帯び総体に優しい印象を受けます。肩は少し張った感じながら首は細く耳も小さめ、外形のフォルムは典型的な古笄の姿をなしています。七子地も紋の彫口も数物の時代笄と違って、雑なところがなく丁寧作であることは一目瞭然です。それだけ作位が高いと言うことですが、本指定書に書かれた極は伝宗乗・・・伝がついているとはいえ後藤家二代・宗乗の極・・・古いということでもあり時代は室町後期、評価のほどは申し分ないようです。

彫口は後藤家の彫らしく、葉っぱの筋目や谷筋にその所作が見てとれます。じゃーどこが宗乗風なのか? おそらく紋の肉置でしょう。どちらかといえば、ゆったりとした肉取で紋全体が優しい印象がします。(これがもっこりと腰が高く、深めの彫なら三代・乗真の極がついたと想像します。) その紋に金のウットリ色絵・・・袋着色絵ではありません、ウットリ色絵です。おのずと桃山期ではなく室町後期に時代を上げてみることには賛成です。金の色合いもよく、赤銅の色も漆黒の黒さ。こうなると後藤本家筋の作域であり、時代を考慮すれば宗乗へと導かれます。気になるといえば、金だけではなく銀の露象嵌も施されていることでしょうか。銀が使われだしたのは桃山から江戸最初期。しかし銀が全く使われなかったとはいえず、この所作に関しての見解は保留とします。

健全度は七子地に多少の擦れが認められますが総体に良い状態で、時代と作域も含め文句なしの古笄です。