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鳳凰図(無銘)

商品番号:MK-010

目貫 江戸最初期 桐箱入

30,000円

赤銅地 容彫

表目貫/長さ:3.69cm 幅:1.43cm 高さ:0.60cm 重さ:4.38g

裏目貫/長さ:3.65cm 幅:1.35cm 高さ:0.55cm 重さ:4.14g

微妙に赤みを帯びてる(かもしれない)赤銅地?、でも深みのある色合いをしています(この感覚は個人差があるのでご考慮ください)。そして、どこか艶やかな感じがします。これはたぶん滑らかで丸みを帯びた地金の質感のせいでしょう。小慣れたというか柔らかいというか、そんな肌触りと風合いの本目貫。よく見れば彫も少し擦れた箇所が認められます。推測ですが、おそらく本目貫は出目貫として長らく装着されていたのかもしれません。そうであれば、この質感は説明がつきます。

制作時代は江戸最初期かと・・・かなり古い印象ですが、やや横長のフォルムと地金の厚みからは桃山期以前とするにはちょっと難儀です。ただ作域は京金工とするにはいささか古さが邪魔をし、後藤家とするには彫が単調すぎる気がします。やはり古金工と鑑るのが自然でしょう。。目玉には金色絵を叢なく施していますが、それ以外に色絵は無し。彫口も特段込み入った鑚遣いを見せてる訳でもありません。しかし華やかな鳳凰を目貫の形状に纏め上げたそのセンスは評価できます。表裏での差異も良く考えられ優雅さを醸し出しています。

裏行を見れば、おっと麦漆が・・・地板の厚みは薄い方で裾際のククリも認められ、それなりの古さを見てとれます。ただ裏行が覗けないので、圧出の状態が見れないのは残念です。当然足(根)の状態も確認できず・・・あ、裏目貫の裏面中央あたりに何やら黒っぽいものが・・・これは足の頭が露出している跡? おそらくそうでしょう。ただし、生なのか後補なのかはわかりません。“ほりほり“したくなりますが、この麦漆はかなり硬そうで前持主も途中で諦めたようです。このままそっとしておいて、表面の流れるような風合い豊かな鳳凰の姿を味わいましょう。