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menuki symbol

桐葉図(無銘)

商品番号:MK-029

目貫 江戸前期 桐箱入

25,000円

山銅地 容彫 金鍍金

表目貫/長さ:4.00cm 幅:1.26cm 高さ:0.47cm 重さ:3.28g

裏目貫/長さ:3.97cm 幅:1.23cm 高さ:0.47cm 重さ:3.00g

赤銅にも見える色合いをしていますが、この赤味というか少し燻んだ色合いは、やはり山銅でしょうね。色絵は焼付ではなく金鍍金。大きな桐葉の花を模した部分と小さな桐葉に施しただけでシンプルな飾色です。なぜ大きな葉に施さなかったのかちょっと疑問です(ケチったのか?)。外形はやや横長で上部より下部の方が膨らみが強く、ちょっと見慣れない造込です。一般的には上部の方がモッコリしていて下部は平ったい形状が多く、自然、その方が安定感を感じます。

デザインも意図的な試みを感じる構成・・・桐葉と唐草状の蔓、なんの脈絡もないの組み合わせに思えます。本目貫には大きく大胆な抜孔が空けられていますが、このデザインをやりたいがために蔓をあしらったのでしょうか? なんかそんな気がしてきました。蔓だけを見れば、複雑な絡みを緻密に彫り上げていて主役はどうやらこの蔓の方にあるようです。それも蔓自体ではなく、クルクルと曲がりくねて絡まる形状を見せたかったのかなと思います。要は彫口の腕自慢と言えますね。この金工、現代で言えば前衛アーティスト的なこだわりを表現したわけで、その思いは十分に伝わったと思われます。(私に対しては伝わりましたが、皆さんはどう感じるのか・・・抜孔があって蔓が絡まったどこにでもある目貫じゃねーか、と切り捨てられるのは少々寂しく感じます・・・とほほほ)

裏行の圧出は強めで面の形状によく対処していますが、底が削られた鑢痕がありちょっと残念というかもったいない。中央付近は生の状態が確認できるので、両端を柄前に合わせて削ったのでしょう。その中央あたりの板厚は意外に薄く、本来はそれなりに薄い造込だったことが推測されます。極は江戸前期頃の京金工でしょうか。飾りっ気のある雰囲気からすると、鑑定書に最近書かれ始めた京金具師という謎のカテゴリに分類されるかも・・・・