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瓜図(無銘・古金工)

商品番号:MK-036

目貫 桃山期 保存刀装具 桐箱入

75,000円

赤銅地 容彫 色絵 象嵌色絵

表目貫/長さ:4.20cm 幅:1.45cm 高さ:0.57cm 重さ:4.35g

裏目貫/長さ:4.10cm 幅:1.44cm 高さ:0.57cm 重さ:4.57g

瓜と言っても色々あります。本作の瓜は真桑瓜(なんちゃって和風メロン、甘いです)でしょうか。それとも糸瓜か?ま、瓜の種類は重要ではありませんが、その形状は見え方に大きく関わるので見所の一つです。本作のデザインは、横長と丸い形状の三つの実で構成されています。おや、この丸い実、なんか瓜ではなく南瓜に見えます。葉っぱは一種類だけのようですが、これは瓜と南瓜のミックスなのでは? そう勝手に決め込んで画題を「瓜と南瓜図」としたいところですが、既に鑑定書が付いているので、この言いがかり的な発見は黙殺してください。

その実に金色絵・・・けっこうゴージャスに見えます。葉っぱの露象嵌にも金色絵・・・こっちは高級感の演出用で、漆黒の赤銅地の色合いのお陰で役目を果たせているようです。たっぷりと飾色された色絵ですが、焼付なのか鍍金なのか私の中ではあやふやです。擦れた箇所を覗くと銀鑞による焼付ではないようです。漆による貼り付けも考えられますが、金鍍金の可能性が高く感じられます。でも、ここまで健全に残されていることを考慮するとやっぱり焼付色絵? 今の私には判断不能です。問題は制作時代で、かなり薄い地板の造からすれば桃山期以前の作。もし色絵が鍍金であれば室町後期としてもおかしくはないのですが、焼付となると桃山期の終わりから江戸最初期とするのが妥当です。これは色絵の手法次第ということでご容赦ください。時代が下がったとしても少なくとも江戸最初期はある古金工の作です。

表の作域は情緒たっぷりで魅力的ですが、裏行は・・・なんと麦漆が詰まっているではないですか。両端に圧出や根の状態を確認しようとして一部を取り除いたようです。これで状態を確認するのは十分だったようで、地板の薄さや圧出の鑚痕、そして根を補強する支金(かいがね)がないこともわかります。・・・やっぱりかなり古い造込を示しているようです。この麦漆、取れそうな感じでホジホジしたくなりますが、ここは我慢です。失敗すると棄損したり傷ついたり厄介な結果を招きます。皆さんもご注意を・・・愛蔵してこねくり回すのであれば止めはしません。むふふふ・・・・